1998-12-03 第144回国会 参議院 農林水産委員会 第2号
このような香川県農業も、担い手の減少と高齢化が進んでおり、農業基盤の整備につきましては、昭和五十年に香川用水の通水開始に伴い歴史的な課題でありました潜在的な水不足は解消されたものの、近年の厳しい農業情勢のもとで圃場整備の立ちおくれが目立ってきており、老朽ため池の整備も大きな課題となっているのであります。
このような香川県農業も、担い手の減少と高齢化が進んでおり、農業基盤の整備につきましては、昭和五十年に香川用水の通水開始に伴い歴史的な課題でありました潜在的な水不足は解消されたものの、近年の厳しい農業情勢のもとで圃場整備の立ちおくれが目立ってきており、老朽ため池の整備も大きな課題となっているのであります。
それは当然、今大臣がおっしゃるとおり、公共事業の中にはもちろん面工事の圃場整備事業もある、老朽ため池の補修、改修事業もある、農免道路の問題もある、あるいは湛水防除事業といって干拓地の水を吐き出す事業もある、いろいろある。
したがいまして、私どもといたしましても、老朽ため池の改修等はもとよりでございますけれども、複数のため池につきましては関連をして整備をするとか、あるいは単にため池本体というだけではなくて、巡回道路でございますとか、先ほどの水辺環境の利用というようなことに関連をいたしまして、石積みの護岸でありますとかあるいは水質の浄化をする施設でございますとか、そういうようないわばため池の多面的な機能と申しますか、そういうようなものにも
○大河原国務大臣 構造改善局長の説明でやや不明確だったと思いますけれども、ため池整備についての農業基盤整備事業は、従来からも、防災ため池、老朽ため池、これらについての整備事業というものを重点に置くわけでございまして、委員御指摘のような防災に着眼をした整備という基本方向には沿っておると思います。
私どもとしましては、老朽ため池整備事業というのを予算措置で実施しておりまして、毎年約九百カ所くらいずつ計画的に整備をしているところでございます。
明治以前からできておる老朽ため池というものが全国にたくさんあります。ところが、最近その老朽ため池が、例えば二十町歩の関係面積のため池であったとしましても、現在その下流部にずっと多くの住宅団地ができておるという地域がたくさんございます。ところが、住宅に入っておる人たちはその上にそんな古い危険な老朽ため池があるというのを知らない。そのままで買って、自分が楽しい我が家としているわけであります。
老朽ため池の整備というのが非常に重要な課題になっています。私はこのため池の非常に多い大阪に住んでおりますが、現在一万二千個ため池があるのです。全国で二十一万個です。大阪には一万二千個あります。昭和の二十八年にこのため池の中で改修をしなければならないと言われたのが二千八十個あったのです。
私自身、ため池をつぶしてしまって埋めてしまって、思いがけない地域の災害をもたらされたという経験を何度も見ておりますし、そういうことですので、老朽ため池については今後計画的に整備を進めていく。これは防災白書にも余り出てこないのですね。全国のため池は幾つあってどうなっているのかというのがなかなか防災白書にも取り上げられない。それぐらいレベルの低い存在になっているのです。
そんなことで、ある程度利用権者の同意が得られれば、まあ率直に言いまして、多目的に活用できるというようなことも含めて、今老朽ため池の健全化を図っておるということでございます。それからまた、実はこれも予算が少ないのですよ。そんなことでございまして、先生のおっしゃるようにしたいのですが、ぼつぼつ基準を下げていく、広くしていきたいということで努力しておりますから、何分ひとつ御後援をお願いしたい。
災害のたびに老朽ため池というのは問題になるのですね。ですから、一つは、農水省はそういう点についてどういうぐあいにお考えか、それからもう一つは、宅地造成とか、あるいは今危険地域に指定されていないところを全体的に調査をしてもう一遍対応を考え直すべきだと私は思うのですが、長官はどのようにお考えかお伺いして質問を終わりたいと思います。
それから老朽ため池についても、例えば岡山県では堤塘の決壊が五カ所、五つの池です。それからのり面の崩壊等が四百三十三あるわけですね。そういうものも結局は災害復旧でも一割ぐらいは受益者負担ということで取られる。大変だと思うのですね。
さて、老朽ため池の改修の予算の確保の問題でございます。大変御苦労いただいて御考慮いただいていることはよく知っているのでありますが、何分にも予算がぼつぼつと来まして、私もきのうちょっと電話を入れて聞いたところが、私のところの大きな、有名な公淵池、五十六年着工、六十四年竣工目標、九年間、事業費七億円。野田池、五十六年から六十五年、十年間、三億六千万。
以下、かんがい排水事業、農道整備事業、農地開発事業、老朽ため池補強事業、あるいは客土、暗渠排水、こうした事業についてそれぞれ補助金の内容等について明文化いたしまして、農家の取り組みを求めたのであります。
実はこの数年間、水田の排水対策特別事業とか老朽ため池の整備とか、特に稲転に関係のある地域における圃場整備等については、かなり小規模の事業を重視して事業を実施してきていることは事実でございます。
ただ率直に申しまして、例えばかんがい施設と排水施設ではかかわり合いが違ってまいりますし、それから、私どもで実施しております土地改良事業の中には、いわゆる農地防災事業という、老朽ため池の整備とか、防災ダムの設置等極めて公共性が高いものもありますし、またそれほど高くないものもあるというふうに千差万別でございます。
災害関連対策については、改良復旧がかなり認められました関係上、最近では比較的件数も金額も少なくなってきておりますが、やはり立地の特性を生かした災害関連事業を制度化したいということで、五十八年予算からは緊急地すべりにつきましては、災害に関連あるものは災害関連事業で実施する道を開きましたし、先般成立いたしましたことしの予算におきましては、いわゆる老朽ため池整備、これも実は山間地帯では非常に防災上重要な問題
災害関連事業についてはなかなか厳しい制約もございましたが、一つは例えば緊急地すべり対策等も災害関連の枠で計上いたしまして災害復旧に関連してかなり幅を広げてやれるようにするとか、あるいは西日本等で重要な課題になっております老朽ため池等の整備事業につきましてもことしの予算から災害関連事業の中に計上いたしまして、災害復旧に関連づけて幅広く実施する道を開いたわけでございます。
私ども、災害関連の特別の枠で、災害が起こった場合は災害関連で救済できるものを一定の範囲で認めていきたい、このような意味で五十八年に緊急地すべり対策を、また、ことしからはいわゆる緊急の老朽ため池整備等も災害関連事業の中で行えるようにしたわけでございます。こういった制度の段階的改善を通じて、御指摘の点が実現できるように今後とも努力してまいりたいと思っています。
内容的に申しますと、緊急を要するものは、農地防災事業では約五万九千地区、その中心は老朽ため池の五万三千地区でございます。それから農地保全では約二千五百地区、中心は地すべり対策の千五百地区と農地保全の約千地区でございます。
なお、先ほどの農地防災との連関も頭に置きまして、五十八年からは災害関連の事業の一つとして緊急地すべり対策事業も災害関連の枠の中で、一定の範囲でできるようにいたしましたし、また、本年度の予算からは老朽ため池の関連整備事業につきましては、一定の条件のもとにおいて、災害復旧と関連を持たせながらかなり大幅な改良復旧を認める制度をつくったわけでございまして、なかなか財政の厳しい折でございまして、大上段の制度をつくることは
そういう意味におきまして、老朽ため池の整備あるいは農用地保全事業等の地域につきましては、やはり災害の可能性を十分審査いたしまして、災害の可能性の高いところからとにかく優先的に採択する、事業に入ったら他の新規は多少御遠慮願ってもできるだけ短期間に完了するということを基本方針として予算を運用しているわけでございます。
特に老朽ため池の整備事業の一部につきましては、実はことしから、災害関連事業でも緊急性を要するものは実施できる道を開きまして、事業の緊急実施等を考えておりますので、兵庫等の地形のところで老朽ため池等の多い地域では、かなり有効に作動するものと思っております。 御指摘の点は、結局土砂崩壊、渓流のはんらん等の事例にどう対応していくかということが中心だろうと思います。
農業用の老朽ため池の整備につきましては、防災事業といたしまして、国の補助率としては六〇%として、ほかの事業に比べますと非常に高率な助成をしているわけでございまして、それに、そのあと二〇%を大体各県とも負担いたしまして、残りの二〇%につきましても、私どもも全部調べておりませんが、半数以上の市町村が一〇%以上の負担をしているというような状況にございまして、受益者負担ゼロということにもなっておりませんが、
○藤田(ス)委員 三カ年完了を早期に完了するようにというのは、今回の決壊があった場所に対してでございますか、それとも老朽ため池に対してでしょうか。
ところで、この老朽ため池の問題なんですが、今回災害が起こらなかったところについても、老朽ため池は非常に危険だ。これは水を受けなければならない、防災上も一定の役割りを果たさなければならないにもかかわらず、被害を巻き起こすという危険な状態を一番持っているのがこの老朽ため池なんです。私の住んでおります堺市内でも百九十カ所あるというのですが、全国では一万数千カ所だというふうに言われております。
いま一つは、ため池が奄美にはかなりございますが、かなり老朽化しておりますので、この老朽ため池の整備というのを進めているわけでございます。 それから、やはり長期的には水源開発の調査ということが大事だと思うのでございます。その場合にやっぱり決め手になりますのは、地下水をどう利用するかという問題にかかってくるんではないかと思うのでございます。
ある老朽ため池の整備事業をやっているところの自治体に行ってきました。その自治体では、百年の歴史を持っているため池なんですが、そのため池の改修をやる。昨年新規の申請を出した。八千トンの規模のところで事業費三千四百万円ということで出したところが、ことしの事業として五百万円、八月によろしいということの指示が来て、九月末に入札をやった、こういうわけです。
それから轟木ダムにつきましては、これは水田補給用として使われているものでございますが、現在老朽ため池整備事業で補強を実施しております。
その老朽化いたしましたため池につきましては、農業基盤整備事業の中の農地防災事業の中でため池等整備事業ということで、老朽ため池の整備について事業を行っておるところでございます。 なお、全国のため池の調査につきましては、かつて調査をいたしまして、いまその老朽の激しいところから事業を実施しているというところでございます。
○高田説明員 老朽ため池の改修事業につきまして、全国調査をいたしまして、それに基づきまして計画を立てまして逐次整備を実施しておる、こういう段階でございます。
○瀬野委員 老朽ため池が各地にたくさんあることは皆さんも十分御承知だと思いますけれども、こういう干ばつの大変なときでございますので、救農土木的な考えで、この際、干ばつ地においては十分老朽ため池の改修等、また補強整備に当たるように、そういったことの配慮もしてもらいたいと思うが、そういう点についても検討しておられますか、あわせてお答えいただきたい。
農林省関係は、地すべりで二千七十、そのほかに老朽ため池、おととしの十七号台風ですか、そのときも約一万カ所が危険だとされておった経緯がございます。その老ため関係の危険個所一万三百二十二カ所。林野庁関係は十二万三千七百十四カ所。そのほかに、いま国鉄の沿線で、がけが崩れ、石が落ちてきたらまた大変だという個所が二千二百三十一カ所。
○櫻内国務大臣 佐藤委員が御指摘になった危険個所の数字は老朽ため池まで加えてでございまして、この数字は建設省、農林水産省、林野庁の調査の数字と整合するわけでございます。 それで、これらの危険個所に対して、ただいま山本委員のおっしゃるとおりにこれを鋭意やろうといたしましても、国家財政上なかなか一気にやるということはできない。